アベノミクスの重要戦略と位置づけられています「女性の活躍推進」。出産・育児に伴い、日本では働き盛りの年代である30代に仕事を辞めてしまう女性が多いです。出産・育児と仕事の両立ができる環境整備が求められています。女性の再就職に際して、窓口対応など実情を知っているハローワークのマザーズコーナーの協力を得て、「ママの働き方 育児と仕事の両立」を応援するコラムを掲載します。

 出産・育児期も継続して働き続ける女性が増えてきましたが、一方出産を機に離職をする女性は依然として多い現状にあります。
 これらの女性の中には、出産後育児等が一段落した後、育児と仕事が両立できる範囲で再び働き始めたいと希望する人も多くいます。

VOL01.再就職への現状 6割が就業希望

 育児をしている25歳から49歳の女性の就業希望状況(島根県「平成24年就業構造基本調査」、グラフ①参照)をみると、約6割超が仕事をしたいと回答しています。育児中の無業女性は少なからず働きたいと思っているということです。
 育児中の女性の中には、既に就業経験があり、一定の教育・研修を受け、社会人としての基本的な行動や、業務経験に応じた専門知識や技術を習得しているケースも多く、即戦力となる人材が、その力を発揮できていない状況にあるといえます。

 人材確保が困難となる中、働く意欲を持つ子育て中の無業の女性が再び仕事に就き、能力を発揮できる環境を整備することは、不足している人材確保や人材育成のコスト抑制につながるものと期待されます。

 また、働く女性の有業率状況を年齢別(同基本調査)でみると、平成24年全国の女性有業率48・2%に対して、島根県内の女性が48・9%と高くなっています。

 20歳から49歳までの年齢階層を5歳刻み(グラフ②参照)の分類では、各階層とも全国平均を上回っています。特に25〜29歳(81・7%)、30〜34歳(81・2%)、40〜44歳(83・8%)、45〜49歳(84・3%)が8割を上回る高率です。また出産・育児期にあたる30 歳代で就業率が落ち込み、子育てが一段落した後に再就職する人が多いことを反映しているM字形曲線の底が全国と比較して浅いことも分かります。

 雇用形態をみると、女性は出産・育児等による離職後の再就職に当たって半数以上が非正規雇用労働者となっています。
 ハローワークが運営するマザーズコーナーでは、子育てをしながら働きたい方を支援、保育関連情報や家庭生活と仕事の両立、再就職に関するさまざまな相談について、専門の相談員が対応しています。

悩み再就職したいがどこから始めたらよいのか分からない…

 マザーズコーナーでいろいろな方と相談をしている中で最も多い相談は「再就職したいけれども、どこから始めていいのか分からない…」というものです。小さいお子さまをお持ちの方であれば、保育園に入園するためには就職を先にめないといけないのではないか…?と思われる方が多いのですが、実際には就職先が決まってなくても入園ができる場合があります。

 再就職先が決まらないまま、入園が決まった場合でも入園してから3カ月間は猶予期間があります。その間にゆっくり腰を据えて仕事探しができます。

 また、子どもが入園したらすぐに働けるかというとそうではなく、まず慣らし保育というものがあります。期間としては3日〜2週間程度で、子どもの年齢や環境の適応に応じて慣らし保育期間はまちまちです。慣らし保育中は、はじめの1〜2時間程度の保育を何日間か行い、徐々に時間を延ばし1日過ごせるまで慣らしていきます。

 子どもが園で1日を過ごすことができるようになれば、面接試験にも安心して向かえるのではないかと思います。

駅前しごとプラザ松江に開設している
ハローワークのマザーズコーナー

 子育てをしながら就職を希望している女性に対して、就職する時のサポートをする施設です。
▽出産を機に退職したけど、そろそろ仕事を始めたい
▽子育て中だけど、保育所に預けてパートで仕事をしたい
▽育児をしながらパートで働いているけど、正社員として働きたい
▽育児と家庭が両立できる仕事を探したい

―など男女問わず利用できます。

施設では、利用する際に相談中子どもを遊ばせておくことができるキッズコーナーや、授乳コーナーを設置し、子ども連れでも来所しやすい相談環境を整備しています。

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